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連休の暇つぶしに読むべきkindleで買えるシリーズ小説まとめ

Kindle こんにちは!
シマユーです。

年末はみっちり予定入ってますか?
そうでもない方、ぼくも同じです笑
年末は家でゆっくりするのもいいですよね。
暇な時間を有意義に過ごせる最高にオススメなシリーズ小説をまとめてみたので是非参考にしてください。

ガダラの豚

主人公の大生部多一郎は大学教授。
昨今の超能力ブームの中「呪術パワーで殺す!」はベストセラーになり一躍時の人に。
しかし過去にアフリカで娘を気球事故で亡くしてしまって以来、病んでしまった妻が。
そんな家庭に忍び寄る新興宗教の魔の手が迫る。
大生部は家族を守ることができるのか、超能力・呪術の正体とはいったいなんなのか?

紹介一発目は中島らも執筆の3部作小説「ガダラの豚」です。
内容についてはネタバレになってしまうのでここでは深く触れませんが、かなり読みごたえのある小説です。
一時期絶賛されていたので目が肥えた読書マニアの人はとっくに読んでいるかもしれませんね。
ガダラの豚のオススメポイントはこのシリーズだけで家族愛・オカルト・冒険・科学といった広いジャンルを堪能することができることでしょう。
1巻から3巻にかけて展開がガラッと変わっていき、全く飽きさせることがありません。
ぼくも年末の連休はもう一度読み返そうと思っています。

新世界より

新世界より 文庫 全3巻完結セット (講談社文庫)

新世界より 文庫 全3巻完結セット (講談社文庫)

1000年後の日本、今の日本と少し似ているが決定的に違う社会の話。
注連縄で囲まれた町で平和に暮らす人々。
超能力を生活の手段として当然のように行使する世界。
この神栖66町でルールに従って暮らす限り永遠に平和な日常が続くはずであった。

続いて貴志祐介の著作「新世界より」です。
貴志祐介と言えば「黒い家」や「悪の教典」みたいなサイコホラーが有名ですよね。
この作品は貴志祐介作品に特有のまるで暗闇で背後に誰かが立っているようなねっとりした不安感を残しつつのファンタジー・ディストピア小説に仕上がっています。
何だろう宮部みゆきが「ブレイブストーリー」書いたみたいな社会系の小説出してる人が書いたファンタジー小説って、妙にリアルというか設定が緻密というか、ハリポタシリーズみたいなファンタジーそのものな作品とは違う味わいがある気がします。
魔法とか超能力みたいなものが焦点ではなく、それらがあったとして社会がどう動くかっていうのがテーマなんでしょうけど。

ハンガーゲーム

運送会社の社長の赤松徳郎の元に自社のトラックが脱落事故により死人を出したとの連絡が入る。
自社のトラックの整備に落ち度はないと主張する赤松徳郎であったが零細企業への世間の風当たりは厳しく、まともな捜査も行われないまま責任を追及されることに。
一方事故を起こした大手自動車メーカーの内部でも事実の隠蔽を図ろうとする会社の意思と、社会に対して誠実でありたいと願う個人としての意思のジレンマに苛まれる社員んがいた...

はい、半沢直樹でおなじみである池井戸 潤 の作品「空飛ぶタイヤ」です。
こちらは現代日本社会を舞台にした作品で、某大手企業のリコール隠しをモデルにした作品です。
池井戸 潤の作品を読んでいると社会っていうものは明確な善・悪で動いているんじゃなくて、ただ真っ当に生きたい普通の人たちが集まって動かしているのだということを思い知らされます。
誰だって悪いことをしようと思ってするわけじゃない、ばれなければ小さな間違いには目をつぶってほしい。
ただみんながそんな風に思っていたら「会社」が起こした責任というのは誰が取るのでしょうか。
どんな輝かしいブランドでもその恩恵を受ける以上は降りかかる責任に対しても誠実でなければいけないと思います。
主人公の赤松徳郎は零細企業のトップであるがゆえに社会的な責任から逃れることができません。
逃げることは社員、そして家族を捨てる都いうことだからです。
大企業を敵に回し孤立無援の中、自分と会社を信じて最後まで戦い抜く姿は本当にかっこいいです。
ただ、大手企業の一社員のここで目をつぶれば問題はなかったことにできるという悪魔のささやきも理解できてしまうのが怖いところです。
最後のどんでん返しは最高にスッキリしますが、同時に社会の一員として自分がモラルを持って仕事をしているかと鋭く突きつけられているような気にもさせられてしまいます。
上下巻で完結しているので池井戸 潤シリーズ未読の方はこの小説から読むと池井戸 潤がテーマにしたいものが分かりやすいのではないかと思います。
オススメです!

おわりに

まとめと言いつつ三作品しか紹介できなかった笑

書評・レビューなんかも積極的にやっていきたいと思っているのですがkindleの購入履歴を見たらだいぶホラーとかSFに偏ってて自分で「ウッ...」ってなりました笑

自分ではそれなりに本を読む方だと思っていましたがオススメを紹介しようと考えると、自信をもって紹介できるものを選ぶのがなかなか大変なことを思い知りました。
もっともっと書籍に触れて勉強せねば。

以上!

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